DALBELLO(ダルベロ)ブーツ2023-2024NEWモデルのラインナップと、それぞれのカテゴリーをご紹介!

1974年にイタリアで創業したDALBELLO(ダルベロ)は、現在もライナーの縫製以外の工程を全てイタリアで行う数少ないブランドの一つです。
今回はダルベロブーツの2023-2024モデルのラインナップをご紹介していきます!
ブーツカテゴリー
まずは2023-2024モデルのラインナップと、それぞれのカテゴリーをご紹介してきます。
新しいカテゴリーの追加などは特になく、造りとして新たに「PANTERRA(パンテーラ)」シリーズが加わっています。
- DRS
- レーシング用ブーツで、ワールドカップとワールドカップ以外のものの2つに分かれています。
- VELOCE
- これまでは「DRS」の下のモデルとして「DS」があったのですが、2023-2024シーズンからは「VELOCE(ベローチェ)」と一本化しています。
一般的なモデルとなっています。 - PANTERRA
- インターナショナルモデルを展開している3ピース構造で4バックルのブーツです。
以前からあるモデルですが、日本ではこれまであまり需要が多くなく、販売していなかったモデルです。 - IL MORO
- フリースタイル系のモデル
- CABRIO
- 「IL MORO」同じような形状の金型。同じような造りのフリーライド系として「CABRIO LV」「CABRIO LV FREE」という3ピースタイプのブーツが用意されています。
- QUANTUM
- ツアーカテゴリー。「QUANTUM FREE」「QUANTUM EVO」が展開されています。
DRS

2022-2023シーズンにフラッグシップだったモデルで、非常に人気のあるモデルです。

WCモデル
ブーツの金型自体に変更はありませんが、従来のものからデザイン・インナー・バックルが変更されており、全てNEWモデルとなっています。
パワーストラップが厚みのあるパワーストラップに変わっています。
また、ストラップが引っ掛けて閉めるタイプに変更し、非常に締めやすくなっています。
ヒンジのカント調整は変更はありません。
2023-2024シーズンに新しく登場したのが「DRS WC XS J」。
「DRS WC XS」U16、「DRS WC XS J」はU14と、ユース、ジュニアをターゲットにしたモデルとなっています。
また、2023-2024シーズンはフレックスが一部変更となっています。
「SS」はこれまで110だったものが115に、「XS」は90から105に切り替わっています。
新しく登場する「XS J」は90に設定されています。
RACEモデル
97mmラストのモデルも、シェルと型は同じです。
こちらもパワーベルトは新しいパワーベルトを採用、インナーも新しくなっています。
ダルベロのブーツは踵が細身になっており、甲周りの圧迫が強いという声も上がっていました。
このため、新しいインナーでは、甲周りの反発性のあるパッティングを少し薄くしています。
踵周りのパッティングは、元々少しタイトだったのですが、パッドを少し厚くしています。
ワールドカップモデルのようなタイトさではないですが、よりしっかりホールド感を高める作りになっています。
足回りは神経が集中しており、全ての部分を締めるわけにはいかないので、神経を痺れさせることが無い程度に反発性のあるパッティングを取り入れています。
VELOCE

2022-2023シーズンに一般モデルで売れていたシリーズです。
「VELOCE」は「早い」という意味で、「快適性を大事にしながらも、より高いパフォーマンスに対応できる、スピード感のあるスキーヤーに対しても対応できる。」そう言ったところから名前を付けています。
2023-2024モデルに関しては、メンズとレディースでそれぞれ変更点が異なります。
「130 GW」「120 GW」「90 GW」は昨シーズンからの継続モデルとなっています。
その他のモデルは、見た目は同じに見えますが、それぞれ内容が変更されています。
まずは「110 GW」に関しては、インナーにプリマロフトを採用することで、より保温性が高くなっています。
「100 GW」は、これまで熱成型フィットではありませんでしたが2023-2024モデルから熱成型タイプに変えています。
シェルもインナーも熱成型対応可能です。
レディースモデル
「105 W GW」「75 W GW」は昨シーズンからの継続モデルとなっています。
その他のモデルはメンズモデル同様にそれぞれ内容が変更されています。
新しく「95 W GW」は「110 GW」と同様に、インナーがプリマロフトに変更になり、より保温性が高くなっています。
「85 W GW」はマイフィットに変わっています。
ロープライスモデル
これまで「DS MX」という名前で展開してきたモデルと、物は同じです。
シェルやインナー仕様は変わらないまま、商品名が「VELOCE」に変更になっています。
PANTERRA

3ピース構造の4バックルタイプ。
3つ目のバックルがちょうど足首部分を締めるような構造になっています。
ターゲット的には「VELOCE」シリーズとほぼ同じで、一般スキーヤー向けに設計されています。
非常にゆったりしていて、ピース構造でバックルを外すとタングが開くので脱着が容易です。
そういった意味で快適性の高いブーツです。
リピーターが多く、「気に入ってこれしか履かない」という方が多いです。
一度日本の市場からドロップしたこともあり、知る人ぞ知るモデルです。
CABRIO
CABRIO LV FREE

フリーツアー用に展開されているモデルです。
つま先部分にピンホールがあります。
柔らかい素材と固い素材の2種類の異なる固さの素材を使った、バイインジェクションのタングになっています。
歩くことを想定して作られており、タング自体が固くなり過ぎないよう、柔軟性のある素材を採用しています。
従来のモデルで言うと「LUPO」に該当するモデルです。
リアの部分にウォークモードの切り替えレバーが付いています。
3ピース構造なのですが、リアカフの形状がこのブーツの重要なポイントになっています。
ロアシェル自体は通常のフリータイプと同じで、リアカフがオーバーラッピングしていない構造になっています。
別のパーツでオーバーラッピングさせるのですが、異なるパーツを別で組み合わせるため、どうしてもブーツのねじれ剛性が少し弱くなります。
しかしその分、フリーライドにおいては柔軟性のある動きができるので、柔軟な動きに対応できるブーツになっています。
同系列のK2の3ピースタイプも同じ作りになっています。
ピンホールが付いていて、ピンテックビンディングにも、通常のアルペンにも対応できます。
ウォークモードの切り替えレバー下にある黒いパーツにピンが刺さっているのですが、このピンを抜いて、「フォワードリーンシム」を付属の別パーツに変えると、前傾角度が変えられます。
バックルは独特な造りで、第2バックルにロックをかけることができ、簡単に外れなくなります。
また、この第2バックルはヒンジについています。
ブーツが曲がる際、ヒンジを支点に曲がるため、しっかりと足首が締まります。
ただ、バックルが外側のヒンジに付いているため、内側部分でしかカント調整ができません。
フレックスは130、120、105の3種類から選べます。
足首周りにサーモインナーを採用しています。
フルサーモインナーを採用している品番も用意されています。
CABRIO LV

フリーライド用モデルのゆったりめのブーツです。
2023-2024シーズンのNEWモデルとなっており、新しい金型で造られています。
つま先にピンホールがなく、ウォークモードも付いていないブーツです。
従来のモデルで言うと「KRYPTON(クリプトン)」に該当します。
「CABRIO LV」は滑りを重視しているモデルで、「CABRIO LV FREE」は歩くことも想定しており、明確な目的の違いが出ています。
シムの部分は「CABRIO LV FREE」と同じです。
シェルのカフのオーバーラッピングの状態も異なっており、「CABRIO LV」の方が完全にシェルとしてオーバーラッピングさせることでブーツの剛性を高めています。
サイドカーブのあるスキーに乗っても、当然カービング的な動きを使ったとしても、ブーツのねじれ剛性が高いので十分対応できます。
タングにはシングルタングを採用し、滑ることをメインに考えて作られたブーツです。
IL MORO

フリースタイルの「IL MORO」シリーズ。
「CABRIO LV」と似ていて、造りもオーバーラッピングの仕方もほぼ同じ造りになります。
「CABRIO LV」のフリースタイル版というイメージです。
大きな違いは、環境への配慮した素材を採用している点です。 グリップウォークソールにマダラな模様が混じっているのですが、ここにはピーナッツ生産の廃棄物が含まれています。
イルモロに入っているサーモインナーは、IDのフルサーモインナーです。
完全成型体の、EVAのしっかりした成型の出る素材を使っているのですが、ふくらはぎ回り、脛回りをPUでコーティングすることでよりしっかりした補強がされています。
変に柔らかく、鈍いといった感じもなく、しっかりとした伝達性のあるインナーに仕上がっています。
PRO GW
プロ仕様のフリースタイルスキー用ブーツ
110 GW/90 GW
フルインナーもフルサーモインナーも入っています。
一般のスキーヤーにおすすめのブーツです。
基本構造は先程の「IL MORO PRO GW」と同じで、フレックスが柔らかい作りになっています。
BOSS/RAMPAGE/JAKK
「110 GW」の下のモデル。
「IL MORO BOSS」はフレックスが110ある、上級者向けのモデルとなっています。
「IL MORO RAMPAGE」や「IL MORO JAKK」は中級の方からフリースタイル入門者の方に提案しています。
いずれも3バックル・3ピース構造で、非常に脱ぎ履きが楽です。
特に、「IL MORO JAKK」はブーツのインナーの立ち上がり部分の開きが広くできています。
このため、快適性がかなり高いブーツになります。
フリースタイルの遊び心を感じさせるデザインに仕上がっています。
フリースタイルでも、一般でも提案しやすいモデルです。
ジュニア

J-TOUR
2023-2024シーズンに新しく登場したジュニアのツアーブーツ。
ツアーブーツと言っても、ピンホールがなく、ピンテックビンディング対応ではありません。
ただ、ウォークモードが付いています。
環境問題に配慮し、リサイクル素材を使用したインナーなっています。
CX
デザインの変更が行われています。
このモデルは残念ながら4バックルタイプの「CX4」がなくなり、3バックルの「CX3」までの展開となっています。
サイズの展開は25.5や26.5。
GREEN MENACE/GREEN GAIA
リサイクル素材を使用したシェルやインナーを採用しています。