2021-2022 NEWモデル HEAD(ヘッド)ブーツのラインナップと特徴を一挙紹介!
ヘッドブーツの主なラインナップは下記6モデル。
・白いレーシング系であるRAPTOR(ラプター)シリーズ
・新しいラインナップとしてVECTOR(ベクター)のモデルチェンジであるFORMULA(フォーミュラ)
・パウダー系やバックカントリー向けのKORE(コア)シリーズ
・軽量モデルで一般の方達から人気を得ているNEXO(ネクソ)シリーズ
・幅広で履きやすいモデルのEDGE(エッジ)シリーズ
・3バックルタイプの履きやすくて歩きやすいCUBE(キューブ)シリーズ
それぞれの商品の特徴を説明していきます。
RAPTOR WCR (ラプター WCR)
レーシングブーツはRAPTOR WCRというネーミングになっています。
19-20モデルまでのヘッドブーツは前(トゥボックス)が丸くて小さくなっていましたいましたが、21-22モデルからはトゥボックスを長く広くした事でつま先の動きを出しやすくしています。
これにより、微妙なタッチが可能になり、大幅なミスが減り、ミスをした後のリカバリーが早いなどの評価を受けています。
トゥボックスの変更はRAPTOR WCRの全ラインナップで採用されており、今までとは違うフィーリングで操作性と動きやすさを実感できます。
RAPTOR WCR3
技術戦の選手は主にRAPTOR WCR3を使用しています。
コブ斜面を滑ったり、演技的な場面に対応するために丁度良いフレックスを求めているの方に選ばれているモデルです。
RAPTOR WCR5
RAPTOR WCR5は上のアッパーシェルが低いショートカフタイプ。
小柄な方やジュニアも使いやすいモデルです。
名前の数字が上がるごとに、フレックスが柔らかくなり、扱いやすくなります。
RAPTOR WCR6
RAPTOR WCR6は今までなかったモデル。
RAPTOR WCR5よりもフレックスを柔軟にしているのがポイントです。
ジュニアレーサーや女性レーサーが使えるモデルとして注目を浴びています。
RAPTOR WCR 140S・120S
21-22シーズンにWCR3やWCR4と同じ金型に変更され、フルモデルチェンジしました。
「既存のレーシング系のブーツが狭すぎて履きづらい」、「少し広めのレーシング系のブーツが履きたい」というニーズに応えたモデル。
ラスト幅が96mmと少し広めになっています。
FORMULA (フォーミュラー)
FORMULA(フォーミュラー)はRAPTOR WCR(ラプター)と似た形状をしています。
トゥボックスはRAPTOR WCR(ラプター)と同じ構造になっており、動きやすさと剛性が特徴のスキーブーツです。
形はほぼRAPTOR WCR(ラプター)と変わりませんが、中の剛性などを考えると少し広くなっており、26.5cmシェルでラスト幅が98mmです。
また、フレックスもRAPTOR WCR(ラプター)と比べるとソフトになっています。
つま先を動かしやすくすることでミスを減らし、操作性を上げています。
これまでのVECTOR(ベクター)に比べ、レーシング系のテクノロジーが用いられておりいます。
レーシング系のブーツをより履きやすくしようと考えて作られた、VECTOR(ベクター)よりさらに操作性重視モデルです。
RAPTOR WCR(ラプター)に寄せたモデルのため、KORE(コア)やNEXO(ネクソ)ほど軽量ではありませんが、グリップ力があります。
130と120のラスト幅は98mm、110や100はラスト幅が100mmとなっており、快適さで好みのブーツをお選び頂けます。
スパインフレックスバックル
FORMULA(フォーミュラー)130には、魚の骨をイメージさせる「スパインフレックスバックル」というバックルが採用されています。
このバックルは柔軟性に富んでおり、より足へのフィット感を高めてくれます。
RAPTOR WCR(ラプター)の上位モデルであるWCR2・WCR3・WCR4・WCR140にも採用されているバックルです。
RAPTOR WCR(ラプター)とFORMULA(フォーミュラ)の違い
RAPTOR WCR(ラプター)はレーシングのトップモデルのため、タイトなフィット感を求める方におすすめです。
RAPTOR WCR(ラプター)を選ぶ方には、シェル出しや削りなどのブーツの加工で微妙なチューンナップを求めている方が多くいらっしゃいます。
FORMULA(フォーミュラ)はシビアな操作や感覚よりも全体的なフィット感を重視する方におすすめ。
FORMULA(フォーミュラー)は、ブーツ加工などがなくとも、神経質にならず楽に履くことができます。
ブーツ自体がしっかりしており、スキー板に力が伝わりやすい重さがあるので、検定を狙う方にもおすすめできます。
軽量化されたスキーブーツにない安定性のあるスキーブーツになっています。
KORE (コア)
KORE(コア)はグリップウォークソールやピンが生えるタイプのつま先が特徴。
山用や、テックビンディングで使いたい方におすすめです。
また、歩きだけでなくスキーで使用する際のねじれ剛性に対してもポテンシャルが高く、フィット感もあって操作性の良いスキーブーツとして仕上がっています。
軽量でヘッドの中でも一番軽いモデルです。
シェルに「グラフィン」と呼ばれる軽量で強度のある素材を練り込むことで、薄くても強度があり、軽量でありつつしっかりと踏ん張りが出せるようになっています。
「グラフィン」により、全体の色が黒くなっています。
KORE(コア)のシェルは「フォームフィット」と呼ばれる、ブーツ自体に熱を加えて足形に馴染ませる素材を使用しています。
また、インナーブーツには「リキッドフィットインナー」採用。
インナーブーツの中にリキッドを入れることにより、くるぶし回りのフィット感が出ます。
リキッドフィットインナーはRAPTOR WCR(ラプター)やFORMULA(フォーミュラー)など、各モデルの上位機種に採用されています。
グリップウォークソールにより、ビンディングが限定されます。
グリップウォークソールからノーマルソールに変更することも可能です。
KORE(コア)2・KORE(コア)2 Wに関しては標準がノーマルソール。
グリップウォークソールを使用したい場合は別途購入する必要があります。
KORE(コア)1は標準がグリップウォークソールで、ノーマルソールは付いていないモデルとなっています。
KORE(コア)の後ろには、ロックレバーが付いており、ウォークモードとスキーモードを非常に簡単に変えることができます。
山を登る際にウォークモードに変更することで足首の前後の動きが楽になって歩きやすくなります。
NEXO (ネクソ)
NEXO(ネクソ)はKORE(コア)と同じ金型の、年々人気が上がっているモデルです。
KORE(コア)同様グラフィンを使うことで硬度を保ちつつ、シェルの軽量化を図っています。
NEXO(ネクソ)にはロアシェルとアッパーシェルが分かれており、ロアシェルにはグラフィンを使用し、アッパーシェルはグラフィンを使用せず、軽量より剛性を重視していいます。
130・120・110と硬さがありますが、RAPTOR(ラプター)に比べるとソフトなフレックスの、少し扱いやすいモデルです。
扱いやすく履きやすいスキーブーツとして作られています。
ブーツサイズ26.5cmの場合、ラスト幅は100mmと鳴っており、少し広めで快適なスキーブーツと言えます。
操作性やレーシングのようなタイム、敏感な反応ではなく、快適さやスキーを楽しみたい一般の方におすすめのモデルです。
ちなみに、KORE(コア)にあったロックレバーが付いていません。
つま先のピンが入らないタイプになるので、テックビンディングなどのピンタイプのスキー板は対応できなくなります。
EDGE (エッジ)
EDGE(エッジ)はヘッドブーツの中でも初中級の方から高齢の方まで多くの方に支持されている人気のモデル。
昔と比べ、シェル自体が軽量になリ、スリムになっています。
グラフィンを入れ、シェルを薄くしても強度が出せるため、軽くて快適なスキーブーツに仕上がっています。
NEXO(ネクソ)に比べてラスト幅が広く、26.5cmの場合、ラスト幅が102mmとなっています。
操作性や反応よりも快適さを求めている方におすすめのモデルです。
ほとんどのモデルがグリップウォークソールに対応可能で、グリップウォークソールのマークのあるものはオプションつけることが可能です。
CUBE (キューブ)
CUBE(キューブ)は初心者向けとして展開している3バックルタイプのブーツです。
かかとの部分につっかえ棒が出ており、ビンディングにステップインすると、バーがビンディングを押して自動的にスキーモードに移行できます。
ビンディングを外して歩く時はつっかえ棒が解除され、自動的にウォークモードに切り替えられます。
スキーのしやすさだけでなく、歩きやすさも考えられたスキーブーツです。
3バックルタイプで広くて楽なため簡単に履くことができます。
家族と一緒にゲレンデに立ちたい時におすすめ。
ラスト幅が104mmなので、窮屈なスキーブーツは苦手と感じている方にもおすすめです。
各モデルのターゲット層
RAPTOR WCR(ラプター)
レーシング層をターゲットにしています。
幅が非常に狭くてタイトな物や非常に硬い物から、少し柔らかい物までもシリーズ化しています。
トップレーサーから入門レーサー、脚力・体力のあるレーサー、細めな方まで、さまざまな方に対応したスキーブーツを用意しています。
レーシング用のブーツのため、レーシング系のスキー板との相性が良いモデルと鳴っています。
また、HEADが展開している黄色いスキー板は、日本のデモの選手が使っているモデルで、こちらもRAPTOR WCR(ラプター)との相性も良いです。
FORMULA(フォーミュラ)
相性の良いスキー板は、スーパーシェイプシリーズのE-SHAPE(シェイプ)。
レーシングよりもソフトなフレックスで扱いやすいスキー板です。
ビンディングもレールシステムとなっているので、グリップとスピードの出る良いスキーです。
FORMULA(フォーミュラ)はスーパーシェイプシリーズの性能を引き出すのに向いたブーツです。
NEXO(ネクソ)
硬さがあるので、V-SHAPE(シェイプ)シリーズの板との相性が良いです。
V-SHAPE(シェイプ)シリーズは軽量が一番のウリです。
スーパーシェイプと比べてメタルが入っておらず、快適な滑り心地が得られます。
EDGE(エッジ)シリーズ
足幅が広く快適なので、V-SHAPE(シェイプ)シリーズとは相性が良いです。