K2(ケーツー)2022−2023NEWモデルスキーを徹底解析!
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K2には、MINDBENDER(マインドベンダー)やDISRUPTION(ディスラプション)など、ゲレンデに適したスキー板からフリーライド、フリースタイルまで、あらゆる条件下に合わせたスキー板がラインナップされています。
今回は、K2の2022-2023NEWモデルを解説していきます!
MINDBENDER(マインドベンダー)
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K2スキーのバックカントリー系 MINDBENDER (マインドベンダー)シリーズ。
2022-2023モデルはグラフィックが全て一新され、機種により新たな機能も搭載されました。
スキーの使用シーンを考慮し、モデル別に用途に合った素材を使用しています。
- MINDBENDER 116C:
- カーボンシート
- MINDBENDER 108Ti/MINDBENDER 99Ti/MINDBENDER 89Ti:
- チタニウムシート
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商品名の後ろの「Ti」のついているモデルはチタニウムシートを使用しています。
2022-2023モデルからは「Ti」のチタニウムの入り方を変更、昨年度と比較して太めのシートを採用し、足元広範囲に配置する事で、足元の強さも強調されている。
MINDBENDER 108Ti
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2022-2023シーズンは昨シーズンと比較し、チタニウムがエッジサイドにより広範囲に入っています。
これにより、確実に雪面を捉えてシャープなターンができるような作りになりました。
MINDBENDER 116C
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板全体に格子状に入ったカーボンシートで、強さと、しなやかなフレックスを両立。
トップ側にカーボンが密に入っており、テール側になるにつれて段々と目が荒くなっていき、それにより全体のフレックスのバランスをとっています。
カーボンシート採用なのでスキー自体も軽くしあがっています。
DISPATCH
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2023シーズンより、DISPATCH(ディスパッチ)シリーズというカテゴリが追加されました。
MINDBENDERシリーズのようなゲレンデでもバックカントリーでもパウダーでも行けるようなタイプと比較すると、パウダー・ディープパウダー・ビッグマウンテンというバックカントリーシーンに特化しています。
多様化したニーズの中で、バックカントリースキーに照準を合わせて開発されたモデルです。
パウダー・ディープパウダー・ビッグマウンテンを楽しむスキーヤーのニーズに合わせ、トップ・センター・テールのそれぞれにチタニウムを配置。
全体的に強めの構造にする事により、ハイスピードでのロングターンでも、しっかりとターンコントロールすることができます。
ビッグマウンテン・ディープパウダーでも、快適に滑ることができる構造となっています。
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スキーシーンに合わせて、センター幅120・110・101の3種類から選べる様になっています。
一番広いセンター幅120㎜は、通常のスキーよりキャンバー自体を抑えめにストレー気味に設計しており、ロッカー部分をスキートップの手前から大きくとっているので、少しの角付だけでターン始動が行えます。
エッジもトップ先端部分には入っておらず、スイングウェイトを非常に軽く設計。
全体的なバランスをパーツパーツで細かく調整する事で、ターンの入りやすさを作っています。
WAYBACK
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WAYBACK(ウェイバック)シリーズは、より長い距離のロングツーリングで活躍するスキー板。
2022-2023モデルはグラフィックが変更。また、トップシートに雪のつきにくい素材に変更されています。
滑走面素材もワックスを吸収しやすい素材に変更されており、滑走性が低下せずにロングクルージングを楽しめるようになりました。
DISRUPTION
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DISRUPTION(ディスラプション) は昨年からの継続モデルです。
アメリカ発のブランドから、ヨーロッパデビューを果たし、ハードバーンでの強さとハイスピード対応能力で他スキーを押さえ込み1位を獲得した名機「BOLT(ボルト)」の流れを組む本格派のスキーとなっています。
DISRUPTIONシリーズは「DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)」「BEAM SYSTEM(ビームシステム)」「POWER WALL(パワーウォール)」の3つの機能を搭載しています。
- DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
- スキーエッジに沿って配置された高弾性カーボンが、高周波振動を排除し、軽量でも安定したスキーが出来ます。
高速での安定性に優れているのも特徴です。 - BEAM SYSTEM(ビームシステム)
- DISRUPTIONには「I-BEAM構造」と呼ばれる構造が採用されています。
トップからテールにかけてまっすぐ「I」の字のように1本通った形で、チタニウムあるいはカーボンのシートが入っているためこのような名で呼ばれています。
パワー伝達を重視したいモデルには若干広めにチタニウムシートを配置、それ以外のものには、フレックス・トーションを考慮し細目のシートを使用。
スキー板の用途に応じてチタニウムの配置を変更する事により、それぞれの目的に合った特性を作り出しています。 - POWER WALL(パワーウォール)
- 芯材と一体化した、パワー伝達に優れたサイドウォールです。
DISRUPTION Ti2
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DISRUPTION Ti2はワールドカップのGSの板に近いスキーです。
フレックスが柔らかく、トーション(ねじれ剛性)は一般的なレーススキーと比較しても3倍程度硬く設計されています。
フレックスが柔らかく設定されていますので、初期プレートはMARKER社のPISTON CONTROL PLATEが装備されています。
サイドカーブは182㎝でR=22ⅿ
一般スキーヤーが使用するには少し難しいですが、テクニカル・クラウンクラスの大回りや、マスターズ等に参加しても満足頂ける仕様となっています。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②Ti2I-BEAM (他のスキーと比較して2倍のメタルシートを仕様)
③WORLDCUP PISTON PLATE標準装備
DISRUPTION MTi/DISRUPTION MTi W
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ミドルターンベースのオールラウンドスキー。
上級者のオールラウンドスキーとして、 Ti2同様に名機BOLT(ボルト)の流れを組むハイスピード対応の比較的強い作りになっています。
スピードが出るほど雪面への食いつきが良くなる要素をもちつつ、スピードロッカー採用で低速でも非常に扱いやすいの特徴。
中級者から上級者迄の幅広いレベルのスキーヤーに対応しています。
また高速での滑走にも定評があります。
DISRUPTION MTi W
MTiのスキーを基本ベースに女性用にアレンジされてたモデル。
女性上級者は勿論、パワーに自信が無い男性スキーヤーが使用しても充分に楽します。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②Ti I-BEAM
③POWERWALL
DISRUPTION STi
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ショートターンベースのオールラウンドスキー。
ショートターンに適したメタルを配合し、足元にグリップ感を持たせつつ、強すぎず適度に動いてくれます。
スキー自体も比較的軽量な為、スイングウェイトも軽く、短いものは女性でも充分に使用可能です。
IBEAMやPOWERWALLを搭載する事でパワ-伝達力にも優れるので、キレもズレも自由自在に使い分けることができます。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②Ti I-BEAM (Ti アイビーム)
③POWERWALL(パワーウォール)
DISRUPTION SC/DISRUPTION SC W
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Sti同様にショートターンベースのサイドカーブを採用したスキーですが、Stiとの相違点はメタルを使用しておらず、カーボンのI-BEAMを採用する事で、軽さと扱いやすさを追求しています。
年配のスキーヤーやスキルアップを目指す中級クラスのスキーヤーが、無理なくスキルアップが出来、乗り手の思う様にターン孤が描ける自由度の高いスキーです。
DISRUPTION SC W
女性用ショートターンモデル。
強いグリップを求めず、軽やかに軽快なスキーを求める女性上級者や、パワーの無い男性スキーでも使用する事ができます。
SC同様にCARBON I-BEAMを採用し、軽量化する事で非常にコントロール性能の高いスキーに仕上がっています。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②CARBON I-BEAM (カーボン アイビーム)
③POWERWALL(パワーウォール)
DISRUPTION 82Ti/DISRUPTION 81Ti W
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チタニウムのI-BEAM構造を採用し、ハイスピードにも対応したオールコンディションモデル。
センター幅が82㎜あり、雪質を選ばずオールラウンド使えるスキーです。
適度な浮力もあるので、サイドカントリーの深雪や、春先の柔らかい雪の荒れ地もソツなくこなします。
太過ぎず、DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)を搭載している事で、ハードバーンでもスピード性能を発揮します。
DISRUPTION 81Ti W
82Tiをアレンジした女性用オールコンディションスキー。
サイドカントリーでの滑走は勿論、悪雪での滑走で力を発揮します。
女性上級者は勿論、パワーの無い男性スキーヤーにもおすすめです。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②Ti I-BEAM (Ti アイビーム)
③POWERWALL(パワーウォール)
DISRUPTION 78Ti
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板の材質や構造的には82Tiとほぼ同じで、センター幅が78㎜と4㎜細くなる事でよりクイックな動きを可能にしたスキー板。
深すぎない新雪や、春先の悪雪バーンに加えパックされた雪でも真価を発揮できます。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②Ti I-BEAM (カーボン アイビーム)
③POWERWALL(パワーウォール)
DISRUPTION 78C/DISRUPTION 78C W
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カーボンのI-BEAM搭載で、板を軽量化し動かし易くする事でパワーの無いスキーヤーにも扱いやすくなっています。
発展途上の中級スキーヤーや年配のスキーヤー、ミドルスピードでの滑走をメインとされる方に最適です。
またDARKMATER DUMPRING(ダークマターダンプリング)を採用する事で、軽くても安定感のある作りになっています。
DISRUPTION 78C W
男性用の78C同様にCARBON I-BEAMを搭載。
軽量化されつつ、DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)搭載で振動吸収に優れ、ある程度のスピードで滑る女性のスキー中上級に最適です。
主要装備
①DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)
②CARBON I-BEAM (カーボン アイビーム)
③POWERWALL(パワーウォール)
DISRUPTION 76X/DISRUPTION 76
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同じサイドカーブを持つスキーですが、芯材の違いで板の強度を分けています。
76㎜のセンター幅は、中級者のスキーコントロールを考慮し動かし易く、どんなコンディションでも滑れる様に開発されています。
高速での滑走は想定されていな為、DARK MATTER DUMPRING(ダークマターダンプリング)は装備されていません。
DISRUPTION 76X
芯材に軽量ポプラ材(ASPEN LIGHT)を使用。
中級~上級スキーヤー向け
DISRUPTION 76
芯材に合成材(COMPSITE)を使用
初級~中級スキーヤー向け
主要装備
①I-BEAM (カーボン アイビーム)
③HYBITECH(ハイブリテック)