NORDICA(ノルディカ)ブーツ2022-2023最新モデルをご紹介!
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NORDICA(ノルディカ)はTECNICAグループのブランドで、本社は、イタリアのジャーヴェラ・デル・モンテッロにあり、ブーツの工場は、ヨーロッパ中から知識と能力を集めている世界的に有名なハンガリーの地区ナジカーッロー(NAGYKÁLLÓ)にあり、ここで全てのブーツを製造しています。
今回はテクニカグループのNORDICA(ノルディカ)ブーツ2022-2023最新ラインナップをご紹介します。
インナーブーツについて
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- RACE GP CORK FIT
- レースのタイプのインナーブーツ。よりフィッティングを高めるためにコルクが入っています。
- ISOTHERM 3D COLK FIT
- 「PROMACHINE」や「SPEEDMACHINE」に使用されています。軽量化するために、軽い素材を使用しています。こちらもくるぶし部分はコルクフィットなので、フィッティングが良くなっています。
- PRECISION FIT PRIMALOFT
- 「ISOTHERM 3D COLK FIT」の廉価版。コルクを使わずに保温性を高めるため、プリマロフトという素材を使っています。
- HF CORK FIT
- フロントのインナーブーツが入っていて、足首の部分は広がるので、シェルと同調した動きになって、動かしやすくなっています。
インナーブーツはシリーズごとに特徴があります。
DOBERMAN GP
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オンピステのレース用ブーツです
「DOBERMAN GP」シリーズは、130・110・100・90・70のフレックスが用意されています。
日本仕様で作っているフレックス100のモデルは、ほぼ1cmくらいカフが低いローカフです。
90・70はジュニア対応モデルで、こちらも同じように低いカフになっています。
技術戦レベルの方はGPを使わずにワールドカップを履きますが、一般の基礎スキーではGPを選択するのが正しいです。
ワールドカップの靴は、硬いバーンをスピードを上げて、操作するような靴なので、斜面の凹凸を拾い過ぎるからコブなどに向きません。
GPシリーズは、マスターズレーサーなどにも人気です。
NORDICAブーツの基礎ラインナップとして、ラスト幅は98mmになっています。
「DOBERMAN GP」はモノインジェクション構造で、ソールの付け替えができない1枚タイプのソールになっています。
ソールが貼り合わせになっていると自分の力を板を通して雪面に伝える際に、張り合わせ部分から力が逃げてしまいます。
モノインジェクトソールは張り合わせに比べてロスが少ない構造で、オンピステ向けのレース用ブーツの特徴にもなっています。
DOBERMAN WORLDCUP
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ラスト幅93mmのレーシングブーツ。
150・130・100のフレックスがあり、「DOBERMAN GP」同様100はローカフです。
100はカフが低いため、女性や中学生にお勧めです。
130では少し硬すぎるという方には、ビスを抜くなどの調整も可能です。
技術戦に出場している選手は男女ともに130を選んでいる方が多いです。
2021-2022モデルまでは110もありましたが、無くなりました。
MACHINEシリーズ
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MACHINEシリーズには、ラストが98mmの「PROMACHINE」、ラストが100mmの「SPEEDMACHINE」、ラストが102mmの「SPORTMACHINE」の3種類が存在し、幅も足型も変えています。
「SPORTMACHINE」は2022-2023に新登場したブーツで、「PROMACHINE」と「SPEEDMACHINE」 は、軽量化を考えて設計されていますが、部分的に補強してフレックスやトーションをコントロールしています。
足首の所は履きやすいようにソフトフラップが付いています。
PROMACHINE
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「PROMACHINE」シリーズは全てグリップウォーク対応です。
フレックスはメンズ・ユニセックスモデルが130・120・110・100、レディースが115・105・95・85というラインナップになっています。
「DOBERMAN GP」と同じく、ラストが98mmのタイプが用意されています。
「PROMACHINE」は最新のテクノロジーやグリップウォークソールを採用することで、同じラスト幅で、より快適に滑れるタイプのスキーブーツに仕上がっています。
SPEEDMACHINE
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新しくなった「SPEEDMACHINE3」です。
3というのはマイナーチェンジを繰り返し、大きな括りで「3番目に作られた」第3世代という意味です。
「SPEEDMACHINE」シリーズも全てグリップウォーク対応のスキーブーツになっています。
大きな特徴は、後ろのパーツでフレックスが変えられること。
パーツの向きを上と下、逆にすると、フレックスが変えられます。
「SPEEDMACHINE」は、赤いハードシェルをハニカム状に穴を開けることで軽量化しています。
柔らかいシェルを乗せ、足首部分は足入れがしやすいようにソフトフラップになっています。
前回までのモデルと比べると、約150g程度軽くなっています。
「SPEEDMACHINE3」には、「130 GW」というモデルがあり、その上に「130S GW」というモデル用意されています。
「130S GW」はインナーブーツがハンドメイドのイタリア製になっていて、「130 GW」と履き比べると天と地ぐらいの差があります。
SPORTMACHINE3
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こちらも「SPEEDMACHINE」と同様の3世代目のスキーブーツです。
前も後ろも広く全体的に太いスキーブーツになっています。
上のモデルになっていくにつれて、カフがタイトになっています。
一番の特徴はACPという、カフが14mm広がるテクノロジーを採用。
102mmのラスト幅を持ち、カフが調整できるのがこのブーツノ特徴です。
HF
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「HF」はHANDSFREEの短縮名になっています。
リアエントリーのシェルをしているのですが、インナーブーツはフロントバックルのシェイプになっています。
「SPORTMACHINE」のシェイプをそのまま採用しているので、快適性や性能も「SPORTMACHINE」に近くなっています。
「SPORTMACHINE」との最大の違いは、「SPORTMACHINE」が4バックルのブーツになっていて、「HF」はリアエントリーになっていることです。
4バックルのブーツは、一般的にバックルをかける場所は毎回同じだと思います。
8個を毎朝閉じて、昼に開けてという無駄な要素を省きましょうというコンセプトがリアエントリーです。
中高年に向けているのでリアエントリー知られているのですが、若い人にはあまり知られてなく、逆に新鮮に映りっているようです。
1日快適に滑っていたい方や中級者レベルの方などに人気になっています。
「HF」もフロントのインナーブーツが入っています。
足首の部分は広がるので、シェルと同調した動きになって、動かしやすくなっています。
フィッティングはコルクなので良いです。
「HF」には「HEAT」モデルが用意されており、携帯で温度調整ができます。
充電式になっていて、サーミックのアプリを携帯に入れてBluetoothで接続すれば温度調整ができるようになります。
THE CRUISE
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「THE CRUISE」はラストが104mmのモデルがあり、一番幅の広いブーツになっています。
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このブーツの特徴は中に入っているゼッパ部分に採用されているIVC(INSTEP VOLUME CONTROL)というシステム。
通常はフラップのような部分が下になっているのですが、それを上にすることで4mm踵の高さが上がります。
単純に前傾角度がきつくなるというよりは、履いた時にくるぶしの所が当たるなどの不満を解消します。
踵の高さを上げることでくるぶしの位置が変わるので、当たりが無くなります。
4mm変わったところであまり違和感を感じないと思うので、フィッティングのところを変えられると思って頂けると幸いです。
足首の前部分が普通の靴より50%柔らかい素材になっているので、履きやすいという特徴があります。
グリップウォークソールが使える4バックルのスキーブーツです。
TREND
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「TREND」は「THE CRUISE」の3バックルモデルになっています。
日本仕様で作っているスキーブーツで、ロアシェルは「THE CRUISE」と全く一緒で、カフだけ新しく日本仕様に作っています。
STRIDER
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ディナフィットインサートが付いているテックビンディング対応のスキーブーツです。
バックカントリーなどに使うモデルになっていて、テックビンディングを付けて滑るというより、通常の規格のビンディングで滑るのが大半のテックブーツです。
フリーライドブーツとして、インナーブーツはコルクを使用しています。
「STRIDER ELITE130」はグリアミドという粘らない素材を使っていて、履く時に固く感じますが、非常に軽量にできています。
JUNIORモデル
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JUNIORモデルには、ソフトフラップが全部付いていて履きやすいスキーブーツになっています。
ワンバックルのモデルにも付いています。
カフの所にⅠ・Ⅱ・Ⅲというマークがあり、これを変えることでフレックスを変えられます。
目安は、体重が25kg以下の子はⅠ、45kgを超えると固くしてⅢで、その間がⅡとなっています。
子供用のスキーブーツも履きやすくなっています。