ROXA<ロクサ>2024-2025スキーブーツNEWモデルの特徴を解析!
2023-2024シーズンからエランジャパンでの取り扱いになったROXAスキーブーツ。
ROXAはスキーブーツ生産で有名なイタリアのアーゾロに本拠地を置いています。
ヨーロピアンのパウダーハンティングを楽しんでいるスキーヤーの中で知名度の高いブーツで、 “履きやすさ”を重要視したブーツを製造しています。
2024-2025シーズンはかなりモールドチェンジされています。
ROXAブーツの特徴
ROXAブーツには大きな特徴が3つあります。
- 1:軽さ
- 2:履きやすさ
- 3:暖かさ
軽くて履きやすくて暖かい、これがROXAのブーツ作りにおける信念で、できるだけすべてのブーツに当てはまるように製造されています。
ROXAブーツは45年以上イタリアでスキーブーツを作ってきた歴史があり、他社ブランドの靴の製造も行っているため、非常に高い製造能力と開発技術を持っています。
ただ、「一般スキーヤー、あるいは山に入っていくスキーヤーに向けて軽くて暖かく、履きやすい靴を提供する」という信念があるため、レーシングブーツの製造は行っていません。
この3つの信念を実現していくために、ブーツの設計には建築家の方が使用しているCADデザインシステムを使ってます。
CADで構造力学的に非常に理にかなった設計の靴形を作成し、3Dプリンターを使って正確にモールドを起こしているのが大きな特徴です。
非常に無駄が少なく、シェル自体も設計通りに薄く作ることができるので、結果として薄くて軽いブーツが仕上がります。
シェルは薄いですがサーモインナーを使用しているため、ブーツを履くと暖かい合理的な作りをしています。
インナー
I.R. = Intuition / Roxa®
Intuition®がRoxaのために特別に製造したインナーブーツ。
100%熱成形可能で、非常に快適で持続的なフィット感を実現します。
軽くて心地よい暖かさが特徴です。
Roxa Ultralon
Ultralon EVAフォームを採用したプレミアム品質のライナー。
最高の成形品質と持続的なフィット感を提供します。
とても軽くて暖かいインナーブーツです。
R3シリーズ
これまでのハイパフォーマンスアルペンスキーブーツの中では最軽量の、3ピースのシェルを使用したカブリオデザインのブーツ。
ハイクアップにも使用できるピンタイプでグリップウォーク対応しています。
歩く時の可動域が非常に広いブーツです。
フレックス130がトップモデルです。
フレックスはユニセックスモデルが130/120/110、レディースが115/105/95の3種類ずつ展開しています。
モールドチェンジしたことで、より履きやすくなっています。
踵上部についているウォークモードの受け部分が、樹脂から金属の変更可能なパーツに変更されています。
ウォークモード状態でスネが後ろに倒れ込むと、グレーのタング部分も一緒に後ろ側に倒れ込んで、45°の可動域を確保します。
また、あらかじめロアシェルの中で当たりが出やすいところに目印を入れた「BIOFIT」いうシステムを採用。 ヒートガンなどを当てる場合に、場所の目安になります。
このシステムはR3シリーズだけでなく、他の多くのモデルにも採用しています。
インナーには「I.R.」のタン付きの「I.R. Tongue」が入っています。
ライディングターンをする時にメリットがあるため、タン付きのものを採用しています。
ELEMENTシリーズ
「R3」がバックカントリー向けなのに対して、「ELEMENT」はフリースタイル用のブーツです。
テーブルトップを飛んだり、FWT(FREERIDE WOLD TOUR)などでELANの「PLAYMAKER」を履く時にセットアップできるブーツです。
このため、ピンテックは使えません。
「R3」との違いとして、ワイヤーバックルではなく通常のバックルを多用することによって、よりタイトなホールド感を出せるようになっています。
トップモデルのフレックス130だけはインナーに「I.R. Wrap」を採用。
それ以外のフレックスにはタン付きの「I.R. Tongue」が入っていますので普通のターンや履きやすさの点で非常にメリットがあります。
R/FIT MVシリーズ
オールラウンドオールマウンテンのコレクション。
オーバーラッピングツーピースタイプの方バックルブーツです。
MVはミディアムボリュームの略です。
フレックスはユニセックスモデルが130/120/110/100、レディースは105/95/85となっています。
モールドすべて見直し、「BIOFIT」を採用。
また、カフに「トライデントカフ」をと呼ばれる構造を採用しています。
シェルのグリーンの部分とブラックの部分で素材の硬度が異なっており、骨組みとして強度を出していく箇所には密度の高い素材を使い、そうじゃない箇所には柔らかく、軽い密度の低い素材を使うことによって、しなやかさと軽量感を出しています。
インナーには熱成形可能な「Roxa Ultralon」の「4D BIOFIT」を搭載。
「I.R.」同様、「Roxa Ultralon」にもサーモインナー素材が使用されており、非常に暖かいという特徴を持っています。
このモデルは履きやすさも特徴です。
フレックス130/120の緑のモデルを見るとわかりやすいのですが、カフとは別に足首部分に黒い素材を使用している箇所があります。
この箇所が柔らかい素材でできており、非常に着脱がしやすくなっています。
CHAMELEON
ジュニアモデルの特徴的なブーツ。
非常に大きくサイズ調整ができる構造を持っており、フロントとバックのシェルの長さを変更できます。
インナーブーツもストレッチ性の高いインナー素材を使っており、1つのブーツで4つのサイズに対応できるよう作られています。
価格は1足のブーツと考えると少し高めになりますが、4サイズと考えるとリーズナブルな設定となっています。
その他のモデルに関しては大きなモデルチェンジはありませんが、レンタルコレクションには「抗菌・防臭」効果のあるインナーを使用しています。
また、レンタルのものは後部に大きくサイズ表記があり、並んでいるところから取り出しやすいなどの工夫が施されています。