専門店が教える!失敗しないためのスキー板の選び方!(初級者・中級者)

専門店が教える!失敗しないためのスキー板の選び方!(初級者・中級者)

スキー板を買う前に!スキー板の選び方にもいろいろあります!
値段も違うし、初級用~上級用って何が違うの?
予算は抑えたいけど安物買いの銭失いは嫌だし… 誰かわかりやすく教えて~!
と言う方に必読!是非参考にしてください!

スキー板の種類(ジャンル)

スキー板の種類

スキーにはいくつかのジャンルがあります。

  • オールラウンド
  • レーシング
  • デモ
  • モーグル
  • フリースタイル
  • バックカントリー

など多数あります。では自分は何をしようかな?と悩みたいところですが、
初心者の方はまず、オールラウンドモデルをチョイスしてください。
他のジャンルはあくまで技術が中級以上になってから派生するものになります。
よってまずある程度滑れるようになるまではオールラウンドモデルです!

ではなぜオールラウンドモデルがいいかと言うと、通常みなさんはスキー場のコースを滑ります。
そのスキー場のコースを滑りやすいような設計になっているのがオールラウンドモデルです。
他のモデルだとカチカチのスケートリンクのようなアイスバーンや、コブコブのモーグルバーン、新雪を沈まないように滑るパウダーバーンなど少し難しい斜面を滑るために設計されています。
ジャンル違いのスキーを選んでしまうと滑りにくくて上達の妨げになる場合もあるのです。
これからスキーをはじめようという初心者の方はオールラウンドモデルを選びましょう!

スキーレベルの目安は?(初級者~上級者)

スキーレベルの目安は?(初級者~上級者)

自分はどれくらいのレベルなのだろう?と基準がわからない方に説明します。

▼初級者

スピードが怖くて出せず、おそるおそる左右に曲がって常にブレーキをかけながら滑ります。
最初はスキー板を「ハの字」にして滑る姿勢の事を「ボーゲン」といい、まずはボーゲンで滑ります。

▼中級者

ある程度スピードにも慣れてきて左右に曲がって滑るターンができるようになり、スピードが出ている状態から自分の意志でサッと止まる事が可能になります。
スキー板を平行にして滑る姿勢「パラレル」で滑ります。

▼上級者

スピードも高速になりターンは小さいターンから大きいターンまで自由自在に操る事ができます。
斜度が急なコースや凸凹のモーグルコースもお手の物。
スキースクールのインストラクター(先生)のように滑ります。

※スキー検定のバッジテストというものがあり技術レベルの目安となるものです。
例えばSAJ2級以上やSIAのシルバー以上の方は上級となります。

スキー板の価格

スキーの種類

スキー板を買う際は、自身のレベルに合ったスキー板をチョイスする必要があります。
しかし、残念ながらスキー板自体にはレベル表記はありません。
そこで価格を基準におおまかな説明をしていきたいと思います。

  • 初級者:定価(税別)が~60,000円台くらい
  • 中級者:定価(税別)が70,000~90,000円台くらい
  • 上級者:定価(税別)が100,000円~

※あくまでも「定価」でご確認下さい!
オールラウンドスキーの販売価格は定価と売価の2つ表示があります。
売価は変動しますので定価を参考すればわかりやすいですね!
また、スキー板とビンディングの2点セット販売がほとんどになっていますが、そちらも定価を参照ください。
中には別々なものありますのでご注意ください。

スキー板のサイズ(長さ)

スキー板のサイズ(長さ)

初心者の方はオールラウンドモデルの定価が70,000円までのスキーを選べばいい事がわかったと思います。
次はサイズ(長さ)についてです。わかりやすい判断基準として、以下のような基準があります。

初心者は身長-10cm

初心者はスピードは出せない&曲がってほしい。という思いから短くすると板を振り回しやすくなります。
逆にあまり短くしすぎると少し上達してきた時に不安定感が出てきてしまい、買い替え時期が早くきてしまいます。
高価なお買物なので長く使いたいですよね。
よって、身長からマイナス10cmくらいが適当です。

中級者は身長-5cm

中級者はある程度スピードが出せる&ターンの精度を高めたい。という思いから板に安定感がほしくなりますので少し短めで。
短くしすぎることは初心者と同じ理由でおすすめしません。
ですので、身長からマイナス5cmくらいが適当です。

上級者は何でもできるので、その滑りに合わせてつくられた専用スキーを使用するというハイレベルな使い方をします。

 

(例)あなたの身長が165cmで初心者だと・・・適当なサイズは165-10=155cmくらいが適当サイズだという事になります。

おおまかな目安ですが、ご自身の身長を基準にして板のサイズ(長さ)を選ぶのがおすすめです。

スキー板のスペックの見方

スキー板のスペックの見方を説明しましょう。数字の情報は5つ!

  • ①スキーサイズ(長さ)
  • ②スキーの形(トップ)
  • ③スキーの形(センター)
  • ④スキーの形(テール)
  • ⑤スキーのラディウス(回転半径)

今回は②トップ、③センター、④テールの3サイズと、⑤ラディウスについて、詳しく説明していきたいと思います。

スキー板のスペックの見方

表記について

ラディウスは省略してRと表記されています。(例:R=14m)
スキーの幅(3サイズ)は数字の通り、スキー板のトップ(先端部)、センター(中央部)、テール(末尾部)をmm単位で表しています。それに伴いラディウス(回転半径)が計算されます。

ラディウスとは?

ラディウス?回転半径?と少し小難しい感じもしますが、理解すればいたって簡単です!
まず、半径10mの円を想像してください。
その円の弧(カーブ)の大きさがスキーの形に使われています。
半径10mの円と半径20mの円では弧(カーブ)の大きさが違うのはおわかり頂けると思います。
ラディウス(回転半径)によって板の乗り味が大きく変わってくるのです。

例えば・・・
ラディウス10mの場合:小回りがしやすい形状
ラディウス15mの場合:中回りがしやすい形状
ラディウス20mの場合:大回りがしやすい形状
といったイメージです。

では、初心者の私はどれにすれば・・・?

初心者の方はラディウスが10~15mくらいのものが適当です。
15m以上になると中回り~大回りベースの乗り味になるので、曲がりたいけど曲がらないので慌ててしまいます。
要は初心者にとっては操作がしにくいということです。10m~15mの間だと曲がりやすいので安心です。
逆に、上級者は10mだと曲がりすぎてしまうので、あえてラディウスが緩めの15mをチョイスしたりします。
ラディウスの大小の選択はレベルによって変わってきたりもするのです。

ここまで詳しく説明してきましたが、実は初心者向けスキーのラディウス(R)はどれも10~15mくらいに最初から設定されています。
ですので、そこまでシビアに気にしなくても大丈夫です。
しかし、知識はあって損はないのでよかったら覚えておいてください!

ビンディング(金具)って何?

ビンディング(金具)って何?

<スキー板とスキーブーツをつなげる金具をビンディングと言います。ビンディングもしくは金具とも呼んだりします。
スキーヤーが安全に怪我無くスキーができるように滑っている時は、しっかり固定して、転倒時に危険な負荷がかかった場合は外れるように設計されており、なくてはならないものです。

最近のオールラウンドモデルのスキーは、ビンディングがセットされた状態での販売です。
よってスキー板をどれにするか決めた時点でビンディングはついてきます(逆に選べません)。
色もスキー板のデザインに合わせて同じ色になっていたりと、メーカーがオシャレに工夫してくれているものもあります。
昔はスキー板とビンディングは別売だったので2つの購入でしたが、今はスキー板&ビンディングで1つです。
フリースタイルモデルやその他のモデルはビンディングが別売の物もありますので、購入時にしっかり確認しましょう。

メンズ用とレディース用の違いは?

メンズ用とレディース用の違いは?

スキー板にはレディース用があります。メンズ用はメンズ用としてラインナップしているわけではなく、ユニセックス(男女兼用)として展開しており、デザイン(色)で区分けしているメーカーがほとんどです。しかし、レディース用はレディース用としてラインナップがあります。

・デザイン

女性向けのオシャレな見た目!デザインや色は特に重要ですよね。

・重さ

軽量に設計されているため、持ち運びや滑走時も楽々。

・スキー板の設計

ビンディングの解放値の幅が低く設定されています。体格が小さく、男性に比べるとパワーが少ない女性の骨格に併せて滑りやすく設計。(一部のモデルのみ)

やはり女性にとってデザインと重さは重要ですよね。
もちろんスキーだけではなくブーツやウェアなどもレディース用があります。
スキーシーンでもおしゃれにトータルコーディネイトできると嬉しいですよね。
様々なメーカーからラインナップされておりますので、楽しくお選びください!

レディース用スキー板はこちら

選び方のコツ

選び方のコツ

最後にコツを伝授します!

やはり自分のレベルに合ったスキー選びが重要です。
ただ、レベル以下の商品をチョイスした時はハッキリいって面白くないです。
例えば、中級レベルなのに「自分はそこまで上手じゃない・・・」と謙遜したり、レベルは中級だけど予算重視で「安い初級レベルで充分」といったようにレベル以下をチョイスするケースがあります。
そうすると、せっかくスピードを出して滑れるのにスキー板が初心者用なので、柔らかすぎてスキー板がスピードに耐えられなくてバタバタ暴れてしまいます。

例えるなら、軽自動車で高速道路を走るようなイメージです。
80kmくらいしかスピード出してないのに、車は揺れるし100km以上出ているような体感に陥ります。
要は不安定になるという事です。
ですから自分のレベルより少し上のモデルを買う事をオススメします!
スキーをすればするほど上達するものです。(個人差はあります)
初心者の方なら初中級モデルを。中級者なら中上級モデルをチョイスするのがコツです!

おすすめオールラウンドスキー板

まとめ

いかがでしたでしょうか?
スキー板を買う時のポイントとして、あなたが初心者の場合だと、

  • ①スキー板とビンディングのセット販売の定価が~60,000円台までのもの。
  • ②スキー板の長さは身長-10cmを選ぶのがポイント。
  • ③オールラウンドモデルを選べば間違いなし

※スペック(ラディウス)などは上記で選べば必然的にレベルに合わせた形状になっているのでご安心ください。

もちろん予算や見た目も大事です。
どの商品にするか?購入に至るまで悩んでいる期間も楽しいですよね!
あなたにピッタリのスキー板が見つかりますように。

初・中級向けスキー板はこちら

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