【コブ達人への道】スキーが上手くてもモーグルは別物！モーグルのプロにコツを聞く

コブにはいろいろな種類がある

コブには、さまざまな種類が存在し、種目に応じた滑り方が求められます。

動画内では、ハチ高原スキーアカデミー代表SIAデモンストレーターの井上強氏と、モーグル元ナショナルチームで、ハチ北モーグルコースの管理責任者である加藤大輔氏が、コブの滑り方について解説しています。

モーグルの採点方法について

モーグル種目の採点方法は

• ターン：60％
• エアー：20％
• スピード：20％

合計100％で行われます。

コブを滑る技術がメインですが、2回のエアー演技とスピードも意識する必要があります。

また、ミスが少ないかどうかも採点の対象です。

基礎スキーの不整地小回り種目について

基礎スキーの不整地小回り種目は、テクニックを競い合います。

モーグル種目と違い、タイムを競うわけではありません。

早ければいいというものではありませんが、遅すぎても採点に悪影響を及ぼします。

いかに上手く「綺麗に魅せるか」が重要となってきます。

モーグル種目で使用する道具

採点方法が違うと使用する道具も変わってきます。

モーグル種目では、フリースキーや基礎、アルペンスキーよりも細いスキー板が用いられています。

エアの演技や細かいコブを滑る際には、細いスキー板を使用するのが主流となっています。

ID oneはモーグル界で主流のスキー板メーカーです。

フレックスは普通のスキー板と比べて柔らかくなっています。

板がたまわないと、コブでのコントロールが難しくなります。

モーグル種目で使われるポールは、一般的なポールに比べて短く、軽くなっています。

ポールが長いと、ついた時に煽られてしまう場合があるため、体の前でポールワークができる長さが選ばれています。

身長174cmの場合、100～105cmのポールが目安。

いろいろなポールを試し、使いやすいと感じたポールを選びましょう。

ブーツのフレックスは、アルペンレーサーや基礎スキーヤーに比べ、柔らかいものを使用しています。

競技中は足首やすねをよく使うため、柔らかさが重要になってきます。

フレックス100でも、高いエアーの演技をして着地をしても際に前に潰されることはありません。

コブを滑る場合は、足首やすねがしっかり動くフレックスのブーツがオススメです。

モーグルの滑り方

モーグルのコブの滑り方は、基礎スキーとは異なります。

モーグルでは、コブ斜面を直線的に滑ることを意識します。

深回しではなく、コブの最短距離を狙っていきます。

基礎スキーの不整地小回り種目で使用する道具

基礎スキーの不整地小回り種目では、小回り用の道具を使用します。

動画内で登場したスキー板はSALMONのS RACE PRO 165cm。

技術戦などでもおすすめのモデルです。

競技スキーと比べ、フレックスもしなやかで不整地でも扱いやすいスキー板です。

基礎スキーで使用するブーツは、フレックス110～130がおすすめです。

コブをメインで滑るなら、フレックス100～110のスキーブーツが目安になってきます。

ストックは、最近伸縮ストックを使う基礎スキーヤーが増えています。

種目に応じて、ストックの長さを変えられるのが魅力で、大回りを滑る際はストックを長く、小回りやコブを滑る際はストックを短くした状態で滑ることができます。

身長163cmの場合、105cmのストックが目安。

使いやすいと感じた長さを見つけていきましょう。

基礎スキーの不整地小回り種目の滑り方

基礎スキーの不整地小回り種目の場合、直線的に滑るというより、弧を描くように滑って行きます。

コブのピッチと深さ

また、モーグルと基礎スキーではコブのピッチや深さが変わってきます。

ハチ北スキー場では、モーグルピッチと基礎スキーのピッチの2種類のコブが用意されています。

基礎スキーヤーやスノーボーダー向けのコブはピッチは約5m。

モーグル用のコブのピッチは2.8～3mで作成されています。

コブの深さは、その日の雪質や人の多さで左右されますが、ピッチが広い程コブの深さが出やすくなります。

そのため、基礎スキーはコブが深くなりやすく、モーグルは深くなりにくい傾向があります。

コブの作り方

まず、目印の付いたロープを伸ばし、目印に網のポールを立てます。

そのポールを目印にお客様が滑っていくと自然にコブが完成するようになっています。

ハチ北スキー場の公認大会は、スーパーモーグルコースで開催されます。

前半は、ピッチを3mにしたり、途中でクイックを入れるなどの工夫が行われています。

コブの滑り方についてのまとめ

一言にコブといっても、種目によって滑り方や道具、コブのピッチや深さ、採点方法などが異なります。

これからコブに挑戦したいと考えている方は、各種目のルールをしっかり確認し、自分がどの種目に挑戦したいのか一度確認してみましょう！

挑戦したい種目にあった道具選びや滑り方など、この動画でしっかりと押さえて挑戦してみてくださいね！

スキー場によっても楽しめるコブの種類は変わってきます。

これからスキー場を訪れる方は、どのようなコブがあるかチェックするのも良いかもしれません。

いろいろなコブを楽しんでください！

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