【上級スキーヤーを目指す方必見!】ターン中の正確な「体の向き」について!奥村駿選手直伝!超実践的な片足スキーレッスン!
今回は上級スキーヤーでも課題とされているターン中の正確な「体の向き」について!
【第60回技術選手権大会準優勝】奥村駿選手も実践する、ターンの前半と後半それぞれのトレーニング方法を教えていただきました!
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目次(該当のシーンへ遷移します!)
ターン前半・後半で意識する体の向き
ターン前半はスキー板のトップと同じ方向を向き、トップが下を向いてきたら体をフォールライン方向に向け、少し外向姿勢になるようにします。
ターン前半の動きと後半の動きを分けてレッスンしていきましょう。
レッスン前半
今回のレッスンでは片足を上げてトレーニングをしていきます。 片足を上げるのは難易度が高いですが、上げ方によって前半の向き、後半の向きと分けることができます。
ターンが終わって次のターンに入るタイミングで、スキー板のトップをつけてテールをあげる姿勢を作ります。
このポジションでターン前半〜ターン後半まで上げっぱなしでいきます。
トップを雪面につけておくことで、基本的に外向きや内向きの姿勢にならなくなります。
また、トップと同じ方向に向いてターンに差し掛かることができます。
トップを上げてしまうとフラフラしてしまうので、トップは必ず固定しましょう。
初めは低速で大丈夫です。
練習
トップの向きと体の向きが一定になっていることを意識しましょう。
ターン前半に足を上げる理由は、ターン前半で外スキーに圧をかけようとして外向姿勢を作らない為。
ターン前半で外向姿勢を作ってしまうと、どうしても体重を内側にかけてしまい、膝がX脚に離やすくなってしまいます。
体重をスキーの真上に乗せることで、内足もリラックスして使えるようになります。
徐々にスピードアップし、余裕があれば中緩斜面でのカービングの中でこの動きを取り入れてみましょう。
この動きがしっかりとできていると、角付けをした時しっかりと一本の軸になります。
頑張って外スキーに圧をかけようとしていると、片足を上げたときにお尻が突き出してしまう滑りになってしまうので、「ターン前半はリラックスして一本の軸で滑る」動きをテールアップすることで実践しています。
レッスン後半
前半レッスンではターン前半の動きを行いましたが、あの動きでターンの最後までいってしまうと、綺麗にエッジには乗れますがどうしても圧が溜まりづらくなってしまいます。
常に体がスキーと同じ方向を向いていると、ターン前半の脚の長さがターン後半まで同じになります。
もっと圧を高めたい時は、スキーはターン方向に向かい、体はフォールラインに向くことによって、外足の長さが少し短くなり、そこに圧が溜まるようになります。
前半のレッスンと比べると少し難易度が高いレッスンとなります。
前半は上げる足をもう片方の足と平行に持ち上げましたが、今回はトップ部分をクロスさせるように足を上げます。
スキー板のトップがフォールライン方向を向いたタイミングで内足を上げてクロスさせます。
練習
掛け声などをつけてリズムに合わせて練習を行うと、動作のタイミングが掴みやすくなります。
クロスした足をタイミングで角付けを始めていきたいので、足を下ろす時は足をクロスした時の体の向きをキープしたまま足だけ地面に置くようにすると、自然と次のターン前半の形になります。
足を下ろすときに体勢をリセットしてしまうと、おろした足が体と近い状態になるので、角付けまで時間がかかってしまいます。
体勢を戻さず、足だけ地面に置くようにすると、おろした足が少し長く使えるようになります。
うまく滑れるようになってきたらこちらも実践してみましょう!
まとめ
後半の動きから次の前半のターンに繋げていく必要があり、ターン前半のトップのみを地面につけた練習の動きから、後半のクロスの動きへの流れが大切になります。
どちらかだけでなく、必ずミックスして、状況に応じて前半練習多め・後半練習多めなどと調整していただくといいと思います。
今回使用したスキー板はこちら!
HEAD WORLDCUP REBELS E-SL RD
雪男が使用したスキー板。
選手用SLモデルに新サイズ登場。
軽量で操作性の高いWCR teamPlate搭載。
HEAD WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS
奥村駿選手が使用したスキー板。
新技術EMC搭載により高い戦闘力と安定性を兼ね備えた選手用SLモデル(FIS公認)。
HEAD DEMO Team使用モデル。