【23-24NEWモデルスキー板紹介①】テクニカル・クラウンを狙うならこのスキー!スキー専門店スタッフ厳選!!エキスパート向けオススメ板5台を徹底解説!

<2023-2024年 NEWモデルスキー>の中から≪エキスパートスキーヤー向け≫のモデルをご紹介します!
テクニカル・クラウンプライズを狙う際のおすすめスキー、素材やテクノロジーなどをスキー専門店スタッフが細かく解説していきます!
スタッフが厳選したスキー板5台は必見!!

2023-2024年スキー板は「エキスパート向け」「上級者を目指す方向け」「今季注目の板」の3つテーマに分けてご紹介しています。
他動画も是非ご覧ください!

上級者を目指す方向けスキー動画はこちら

今季注目のスキー板

今季注目のスキー板動画はこちら

紹介したスキー板

SALOMON:S/RACE PRIME SL

S/RACE PRIME SL

ブルーのかっこいいモデルです。
S/RACEはレーシングモデルにも使われている名称で、レーシング要素を持った力強いシリーズです。
「S/RACE PRIME」は技術戦の選手が履いているような、ショート系・小回り系のスキー板です。
特徴は、プレートに沿って搭載された「ブレードシステム」。
板とブレードの間の黒い部分が強力なラバー素材で作られています。
ブレード自体と板本体は分かれていて、板をたわませた時に板本体とブレードのたわみ方が異るようになっています。
板全体は非常に強力で硬い素材を使用していますが、ブレードとの繋ぎ部分がラバー素材になっているために、しっかりとたわみが効き、足元のしなやかさが生まれる作りになっています。

元々S/RACEシリーズは、かなりバランスの取れたスキー板で、非常に安定性と推進力があるのですが、足元のしなやかさが出ることによって、より次のターンへのスムーズな導入・つながりが得られるかなと思っています。

ROSSIGNOL:HERO MASTER ST

HERO MASTER ST

左右非対称のモデル。
特徴はROSSIGNOL独自の「LCT(ラインコントロールテクノロジー)」。
上級モデルの板は中の芯材の上にメタルのシートを重ねたりしてることが多いのですが、この「LCT」は、スキー板の素材を左右に分け、間にメタルのシートを縦向きに、滑る際に地面と垂直になるような形で入れています。
縦向きに入れることによって圧倒的にメタルの量を減らすことができます。
また、メタルを縦に入ることで、横向きに入れた時よりもフレックスの剛性が出ています。
しっかりとハリが強い「LCT」が入っていることによって、理想的なライン描きやすいシステムになっています。

こちらも技術戦の選手が小回り系の種目に使うようなモデルです。
ROSSIGNOLスキーはどちらかというと軽快さを重視したモデルが多く、軽快に軽くこねられ、その部分で安定性も得られるスキー板になっています。

VOLKL:RACETIGER SL MASTER

RACETIGER SL MASTER

イエローのスキー板。
VOLKLのショート系のスキーは、このイエローカラーがベースになっているものが多いです。
基礎/小回り系のスキー板となっています。
「RACETIGER SL」は基礎系のモデルにもあるんですが、名前に「MASTER」とついているものは、レーシングで使用されている非常に強力な「WC PC INTERFACEプレート」が付いていることによって、足元の剛性を得られるモデルとなっています。
先ほどご紹介したROSSIGNOLもですが、VOLKLもどちらかというと重量を減らして、軽快さを出す作りになっています。

軽い板は、滑っている際にトップ部分がバタついてしまうというデメリットがあります。
以前のVolklスキーは、このバタつきを抑えるために、振動を吸収する「UVOシステム」を採用していましたが、現在は代わりに「テイラード カーボン チップ」と呼ばれる、カーボンを編み込んだものをスキーの内側に入れて、振動やねじれを制御する仕組みに変更しています。
板のトップ部分のサイドをみると、このカーボンチップの出口部分が目視できます。
このチップによってトップの安定性を強化し、トップの食いつきが得られるようになっています。

非常に捉えが良く、キレのあるショートターンが描けます。
また、足元の剛性がしっかりとあるので、踏んだ時に推進力もあり、切れ味・グリップ力が得られる、非常にバランスの取れたスキー板に仕上がっています。

板のデザインは左右非対称になっています。

HEAD:WORLDCUP REBELS E-RACE PRO

WORLDCUP REBELS E-RACE PRO

非常に鮮やかなデザインのHEADスキー板。
22-23シーズンはイエローベースでしたが、23-24シーズンからブルーベースに変更されています。
人気があり、注目されているカラーです。
エキスパートスキーヤー向けなのですが、オールラウンド性が高く、ショートターンからミドルターンまでなんでもこなせるようなマルチなスキーとなっています。
ラディウス的にはショートミドルが得意なタイプですが、一台でなんでもこなせるため、人気の高いモデルとなっています。
特徴は「EMC(エナジーマネジメントサーキット)」。
板の中にコイルが内蔵されており、滑走中の振動の運動エネルギーを電気に変換し、制御してくれるというシステムです。
「EMC」が振動吸収してくれることによって、板全体の滑走時のバタつきを抑え、安定性を生み出しています。

HEADのスキー板は乗り味としてはどっしり感もあるのですが、安定性が非常に高くなっています。
高速時の板に乗っている時の安心感があり、非常に思い切った体の動かし方ができます。
「EMC」のおかげでターン導入もしやすくなっています。
スキー板に安定性を求める方、重たくてもいいからしっかりとハイスピードで滑りたいという方にオススメのメーカーさんとなっています。

「WORLDCUP REBELS E-RACE PRO」くらいのスペックのスキー板になると、しっかりとしたプレートが付いてくるので、足元の剛性やグリップ力がしっかりとありながら、マルチに使うことができます。

ATOMIC:REDSTER S9i PRO

REDSTER S9i PRO

ブラックベースで、S9の文字が柄のように描かれたモデル。
小回り系の技術選の選手が使用している、かなり強力なスキー板です。
REDSTERはATOMICの定番モデルで、レーシングの方も「REDSTER」の名称を持っています。
レーシングモデルはレッドベースとなっており、こちらのデモシリーズの「REDSTER」はブラックのカラーリングが特徴となっています。
ATOMICのシステムとしてメジャーなのは、板に「RECOSHOCK」と呼ばれる振動吸収のシートが貼ってあるモデルですが、「REDSTER S9i PRO」は搭載していないモデルです。

芯材に「NEWカルバポプラウッドコア」という新しい芯材することで、振動を抑えてくれる機能はありながらも、板の剛性を強めて、より強力なショートターンを描けるような素材を使用しています。
ATOMICの最上位機種で、レーシングの要素も入ったデモモデルのスキー板です。
乗り味は非常に加速力があり、グンと走って推進力が得られるようなタイプのスキー板です。

ラディウスは165cmでR12.6。
小回り系やコブ種目など、技術選でも一本で非常に頼りになるスキー板です。
しっかりとしたプレートがついており、ビンディングには「X 16 VAR」というものがつきます。
また、同じ板の「REDSTER S9i PRO LTD」というモデルもあり、こちらには「ICON24」というビンディングがついています。
「ICON24」はプロの方が使うような開放値のビンディングで、これを基礎の板である「REDSTER S9i」つけることによって、全く別の板のようになります。
こちらも是非ご注目ください!

今回の動画ではエキスパートスキーヤー向けの5台を紹介しました。
この5台に共通しているのは、デモラインにもレーシングプレートを採用している点です。
基礎系のスキーにレーシングの要素を取り入れた作りになっています。

スキー板メーカーが板を開発する際、まずはレーシングモデルを開発し、それをオールラウンドやデモラインに落とし込んでいきます。
その中でも今回ご紹介した板は、よりレーシング色の強い板となっています。
よりシビアなフィーリング・滑走感覚を得るために付けられていますが、それを使いこなすためにはテクニックが必要になってきます。
テクニカル・クラウンレベルを目指す方は、自分で踏んでいけて板を滑らせることができるため、成績を出すためにしっかりしたプレートを搭載した板がオススメです。

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