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簡易ワックス
簡易ワックスは名前の通り、簡易に塗ることのできるワックスになります。
主にリキッド(液体)やスプレータイプのワックスで、フッ素が入っている商品も多いので、簡単に塗れますが滑走性も高いです。
ただ、簡単に塗れて滑走性も高いのですが、持続性はそこまで高くないので半日滑ったら塗りなおすことをお勧めします。
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固形ワックス
固形ワックスは名前の通り、固形のワックスになります。
塗り方は滑走面に直接擦り付けて塗る生塗りと、専用のアイロンを使用して溶かして塗るアイロン塗りの2種類です。
生塗りする場合は、専用のコルクを使って摩擦でワックスを溶かします。
固形ワックスの方が、簡易ワックスと比べ手間はかかりますが、持続性に優れます。
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エッジ研磨
エッジ研磨は大きく分けて2種類。
サイドエッジの研磨とベースエッジの研磨に分かれます。
サイドエッジは側面側、ベースエッジは滑走面側のエッジになります。
エッジは鉄で出来ていますが、摩耗すると角が丸るくなってくるので定期的に研磨することをお勧めします。
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滑走面リペア
滑走面リペアとは、滑走面に出来た傷を修復することを言います。
滑走面に大きな傷やえぐれが生じると、滑走性や操作性に影響が出るので修復が必要となります。
リペア材は主にキャンドルタイプ(溶かして使用)がほとんどとなります。
滑走面についた傷に溶かしたリペア材を垂らし、傷を埋めます。
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汚れ落とし
汚れ落としは別名リムーバーと呼ばれ、その名の通り、スキー板の滑走面の汚れ落としに使用します。
スキー板の滑走面には、ストラクチャーと呼ばれる溝が彫られており、ストラクチャーに汚れがが詰まってしまうとワックスが定着しにくくなります。
特に春スキーをされる際には、黄砂や花粉、樹木の油などが雪に付着しやすくなっているので、こまめに汚れ落としすることをお勧めします。
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アイロン
アイロンは固形ワックスを溶かすための専用アイロンになります。
固形ワックスの硬さに応じて温度調整をして使用します。
固形ワックスの設定温度よりも高い温度でワックスを塗ってしまうと、滑走面を傷つけてしまう可能性があるので、温度管理をしっかりとしたい場合は温度がデジタル表記されるデジタルアイロンの使用をお勧めします。
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ブラシ
ブラシはスキー板の滑走面の汚れを落としたり、ワックスを剥がす際の最終仕上げで使用します。
ブラシを使用する事で、余分なワックスを掻き出すことで滑走性の向上に繋がります。
用途に合わせてブラシの毛の種類は分かれているので、1種類ではなく、何種類か揃えることをお勧めします。
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スクレーパー
スクレーパーはスキー板の滑走面を磨くアイテムになります。
固形ワックスをアイロンで塗った後は、ワックスを剥がす作業が必要となります。
また、スクレーパーにはいくつか種類があります。
滑走面のワックスを剥がす用、エッジのワックスを取り除く用、リペア材を削る用と種類が分かれるので、用途に合わせたスクレーパーを選びましょう。
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スタンダードコース
スタンダードコースは主に、滑走面のフラット出し、エッジ研磨、ベースワックスの塗りこみを行います。
新品のスキー板でも滑走面のフラットが出ていない場合がございます。
操作性の向上や滑走性を高めるためにも、スタンダードコースのチューンナップをお勧めします。
また、滑走日数を積み重ねるとスキー板も傷が付いたり、摩耗するので、定期的にメンテナンスとしてチューンナップを行う方が快適にスキーが楽しめます。
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上級者用コース
上級者用チューンナップコースでは、より精度の高い仕上がりにするため、全ての工程を職人の手仕上げで行います。
また細かな要望に沿えるよう、エッジの角度の指定やストラクチャーの種類を選択できるコースも設けています。
レーシングスキーや基礎スキーで検定を受けられる方にお勧めです。
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レーシング用コース
レーシング用チューンナップコースでは、ワックスの定着率を高めて滑走性を向上させる【WAXフューチャー】や、エッジの切れ味の向上や、エッジの耐久性を上げるエッジ研磨専用マシン【スノーグライド】を使用するコースを設けています。
タイムを競うレーシングスキーだからこそシビアなチューンナップが鍵となります。
スタートワックス
レーシングに必須
スタートワックスは主に競技スキーで使用するワックスになります。
持続性は高くありませんが、高い滑走性を備えているので、スタートダッシュに欠かせないワックスとなります。
種類はリキッド(液体)、ソリッド(固形)、パウダー(粉)に分かれており、使い易さの面からリキッドタイプが人気です。